シロアリ駆除を検討していると、「床や壁に穴を開けることがある」と聞いて不安になる人もいるでしょう。
シロアリ駆除では、床下から薬剤を施工できない場所や、木材内部まで薬剤を届ける必要がある場所で、小さな穴を開けて薬剤を注入する穿孔処理を行うことがあります。
ただし、すべての住宅で床や壁に穴を開けるわけではありません。
住宅の構造や被害場所、施工方法によって必要性が異なります。
この記事では、シロアリ駆除で穴を開ける理由、穿孔処理が行われやすい場所、穴の大きさや補修方法、施工前に確認しておきたいポイントを解説します。
シロアリ駆除で床に穴を開けることはある?
はい。シロアリ駆除では、必要に応じて床や木材などへ小さな穴を開ける場合があります。
これを一般的に穿孔処理と呼びます。
穴を開ける主な目的は、
- 床下から薬剤を届けにくい場所へ施工する
- 木材内部へ薬剤を注入する
- シロアリが活動している部分へ直接薬剤を届ける
ことです。
ただし、床下全体へ通常の薬剤処理ができる住宅では、すべての場所に穴を開ける必要はありません。
穿孔処理とは?
穿孔処理とは、ドリルなどを使って小さな穴を開け、その穴から薬剤を注入する施工方法です。
たとえば、
- 木材内部
- 玄関の下
- タイル張りの浴室周辺
- 床下から入りにくい場所
などで使われることがあります。
薬剤注入後は、穴を補修して目立ちにくくするのが一般的です。
なぜ床下から薬剤をまくだけではダメな場合がある?
シロアリは地面から床下へ侵入することが多いため、床下の土壌や木部へ薬剤を処理する方法が一般的です。
しかし、住宅には床下から直接施工できない場所があります。
たとえば、玄関の土間や在来工法の浴室などでは、床下空間がない、あるいは施工員が入れないことがあります。
その場合は、室内側などから小さな穴を開けて薬剤を注入する方法が選ばれることがあります。
穿孔処理が行われやすい場所
シロアリ駆除で穴を開ける可能性がある代表的な場所を見てみましょう。
玄関
玄関は、シロアリ対策で穿孔処理が行われることがある場所です。
玄関の土間部分は床下から直接入れないことがあるため、
- タイルの目地
- 玄関框周辺
- 壁際
などに穴を開け、薬剤を注入する場合があります。
施工後は穴を補修して、できるだけ目立たないように仕上げます。
浴室
在来工法の浴室では、タイルの下などへシロアリが侵入することがあります。
床下から十分に処理できない場合は、必要に応じてタイル目地などから薬剤を注入することがあります。
一方、ユニットバスなど住宅構造によっては施工方法が異なります。
柱や木材
柱や土台など木材内部にシロアリ被害がある場合は、木材へ穴を開けて内部へ薬剤を注入することがあります。
木材の表面だけに薬剤をかけても、内部のシロアリへ十分に届かないことがあるためです。
壁
壁内部に被害が疑われる場合は、壁やその周辺から薬剤を注入するケースがあります。
ただし、壁に穴を開けるかどうかは被害状況や住宅構造によって異なります。
見積もり段階で、「どこに穴を開ける可能性があるか」を確認しておきましょう。
床そのものに穴を開けることもある?
住宅の構造によっては、床面から薬剤を注入するために穴を開ける場合があります。
ただし、一般的な床下点検口から施工できる住宅なら、床全体へ多数の穴を開ける施工が必ず必要というわけではありません。
穴を開けると言われた場合は、
- なぜ必要なのか
- どこに開けるのか
- 何か所程度か
- 施工後どう補修するのか
を確認しましょう。
穴はどれくらいの大きさ?
穿孔処理で開ける穴の大きさは、施工場所や使用する機材によって異なります。
一般的には、薬剤を注入できる程度の小さな穴です。
ただし、施工方法によって穴径は変わるため、見た目が気になる場合は施工前に業者へ確認してください。
特に玄関タイルや見える場所へ穴を開ける場合は、仕上がりを事前に確認しておくことが重要です。
開けた穴はそのままになる?
通常は薬剤を注入したあと、穴を補修します。
補修方法は施工場所によって異なり、
- モルタル
- コーキング材
- 補修材
- 木栓
などを使用する場合があります。
ただし、元の床材やタイルと完全に同じ色・模様に戻るとは限りません。
見える場所へ施工する場合は、補修後にどの程度跡が残るのか確認しておきましょう。
玄関タイルに穴を開けても大丈夫?
必要な施工としてタイル目地などへ穴を開けるケースがあります。
ただし、タイル本体へ直接穴を開けると、割れや見た目への影響が出る可能性があります。
そのため、目地部分など目立ちにくい場所を選んで施工する場合があります。
玄関は毎日目に入る場所なので、施工前に、
- 穴を開ける位置
- タイル本体か目地か
- 補修方法
- 施工跡が残る可能性
を確認しましょう。
新築や築浅でも穴を開けることはある?
築年数だけで穿孔処理の有無が決まるわけではありません。
新築や築浅でも、床下から施工できない場所にシロアリ被害がある場合は、必要に応じて穿孔処理が検討されることがあります。
一方で、被害がなく予防施工だけを行う場合は、住宅構造によっては穿孔処理が不要なこともあります。
穴を開けずにシロアリ駆除できる?
住宅の状態によっては可能です。
たとえば床下から施工箇所へ十分アクセスでき、木部や土壌へ薬剤を処理できる場合は、室内側へ穴を開けずに施工できることがあります。
また、ベイト工法など、床下への薬剤散布とは異なる方法を選べる場合もあります。
ただし、「穴を開けたくない」という理由だけで必要な処理を省くと、駆除が不十分になる可能性があります。
見た目への影響と駆除効果の両方を確認して施工方法を決めましょう。
ベイト工法なら床に穴を開けない?
ベイト工法では、住宅周辺などに専用のステーションを設置してシロアリを管理します。
そのため、一般的な薬剤注入処理とは施工方法が異なります。
ただし、住宅の状況や設置場所によって作業内容は変わります。
また、ベイト工法がすべての住宅や被害状況に適しているとは限りません。
勝手に床へ穴を開けられることはある?
見える場所に穴を開ける必要がある場合は、施工前に説明を受けるのが望ましいです。
特に、
- 玄関
- フローリング
- 壁
- 浴室タイル
などへ穴を開ける場合は、位置や施工理由を確認しておきましょう。
施工当日に突然言われて不安な場合は、その場で理由と補修方法を確認してから了承して構いません。
見積書に穿孔処理が書かれているか確認する
シロアリ駆除の見積書では、穿孔処理が基本料金に含まれている場合と、追加料金になる場合があります。
見積もり時に、
- 穿孔処理は必要か
- 何か所行う予定か
- 料金に含まれているか
- 追加料金はいくらか
- 補修費用も含まれているか
を確認しましょう。
「施工一式」としか記載されていない場合は、具体的な施工内容を聞いておくと安心です。
穿孔処理で追加料金が発生することはある?
業者の料金体系によっては、特殊な場所への穿孔や薬剤注入が追加料金になる場合があります。
たとえば、
- 玄関
- 浴室
- 壁内部
- 被害木材への追加注入
などです。
追加料金が発生すると言われたら、
「見積もり時に想定できなかった理由は何ですか?」
と確認しましょう。
穴を開ける施工を断ってもいい?
施工前であれば、なぜ必要なのか説明を求めることができます。
ただし、必要な穿孔処理を断ることで、十分なシロアリ駆除ができなくなる場合があります。
穴を開けたくない場合は、
- 別の場所から施工できないか
- 穴を開ける場所を変更できないか
- 別工法を選べないか
- 施工跡を目立ちにくくできないか
を相談するとよいでしょう。
穿孔処理で家の強度は落ちない?
シロアリ防除で行う穿孔は、通常は薬剤注入を目的とした小さな穴です。
ただし、木材のどこへどの程度穴を開けるかは施工上重要です。
構造上重要な部分へ施工する場合は、業者に施工位置や方法を確認しましょう。
シロアリ被害そのものによって木材の強度が低下している場合は、駆除とは別に補強や交換が必要になることもあります。
穴を開ける前に写真を撮っておく
玄関やフローリングなど見える場所へ穴を開ける場合は、施工前の写真を撮っておくと安心です。
施工後にも同じ場所を撮影しておけば、
- どこへ施工したか
- 補修状態
- 施工跡の変化
を確認できます。
施工後の補修状態も確認する
穿孔処理が終わったら、薬剤注入だけでなく補修状態も確認しましょう。
特に、
- 穴が目立ちすぎないか
- タイルが割れていないか
- 補修材が浮いていないか
- 床材に大きな傷がないか
などを見ておくとよいでしょう。
気になる点があれば、その場で施工担当者へ確認してください。
賃貸住宅では勝手に施工しない
賃貸住宅でシロアリが見つかった場合は、自分で業者を呼んで床や壁へ穴を開ける前に、管理会社や大家へ連絡しましょう。
建物へ穴を開ける工事は、所有者の了承が必要になる場合があります。
シロアリらしい虫や被害を見つけたら、まず写真を撮り、管理会社などへ報告してください。
施工前に確認しておきたいポイント
穴を開ける可能性があると言われたら、次の項目を確認しましょう。
| 確認項目 | 聞いておくこと |
|---|---|
| 施工理由 | なぜ穿孔が必要なのか |
| 場所 | どこに穴を開けるのか |
| 数 | 何か所程度か |
| 穴の大きさ | どの程度の穴になるか |
| 補修 | 施工後どう塞ぐのか |
| 料金 | 追加料金があるか |
この6点がわかれば、施工後のイメージをつかみやすくなります。
穴を開けると言われて不安なら相見積もりも検討する
「本当にこの場所へ穴を開ける必要があるの?」と納得できない場合は、別のシロアリ業者にも相談する方法があります。
業者によって住宅の状態に対する判断や施工方法が異なる場合があります。
ただし、安い・穴を開けないという理由だけで選ぶのではなく、被害箇所へ十分な処理ができるかを確認しましょう。
北海道・東北・関東・中部地方ならキャッツ
北海道・東北・関東・中部地方で、シロアリ被害の施工方法について相談したい場合はキャッツがあります。
キャッツでは住宅の状態を調査したうえで、必要な施工範囲や方法を確認して見積もりを提示しています。
調査から見積もりまでは無料です。
玄関や浴室などで穿孔処理が必要と言われた場合は、どこへ穴を開けるのか、施工後どのように補修するのかも確認しておきましょう。
自宅周辺で対応できる業者を探すならシロアリ110番
近くでシロアリ駆除に対応できる業者を探したい場合は、シロアリ110番を利用する方法があります。
紹介された業者へ依頼する際は、穿孔処理についても、
- 必要な場所
- 施工理由
- 追加料金
- 補修方法
を確認してから契約しましょう。
シロアリ駆除の穴開けについてよくある質問
シロアリ駆除では必ず床に穴を開ける?
いいえ。住宅構造や施工場所によって異なります。
床下から十分に施工できる場合は、室内の床へ穴を開けずに済むこともあります。
玄関には必ず穴を開ける?
必ずではありません。
床下から施工しにくい玄関では穿孔処理を行うことがありますが、住宅構造や施工方法によって異なります。
タイルに穴を開けると割れない?
タイル周辺へ施工する場合は、目地などを利用することがあります。
施工位置や破損リスクが気になる場合は、事前に確認してください。
穴を開けた跡は目立つ?
施工後に補修しますが、元の素材や色によっては完全にわからなくなるとは限りません。
見える場所は補修後の仕上がりを事前に確認しておくと安心です。
穴を開けると追加料金がかかる?
基本料金に含む業者もあれば、場所や施工内容によって別料金になる業者もあります。
見積もり時に確認しましょう。
穴を開けたくないと伝えてもいい?
はい。希望を伝えることはできます。
ただし、必要な処理を省くと十分な駆除ができない場合があるため、別の施工方法が可能か相談しましょう。
穴を開ける場所は事前に確認できる?
施工前に予定場所を確認しておくことをおすすめします。
特に玄関やフローリングなど見える場所は、位置と補修方法まで聞いておきましょう。
まとめ|穿孔処理は必要な場所だけ行い、補修方法まで確認する
シロアリ駆除では、床下から薬剤が届きにくい場所や木材内部に被害がある場合に、穴を開けて薬剤を注入する穿孔処理を行うことがあります。
特に、
- 玄関
- 浴室
- 柱や木材
- 壁内部
などでは穿孔処理が必要になることがあります。
ただし、すべての住宅で床や壁へ穴を開けるわけではありません。
施工前に、
- なぜ必要なのか
- どこに開けるのか
- 何か所か
- 追加料金があるか
- どのように補修するか
を確認しておきましょう。
穴を開けること自体を避けるのではなく、必要性と施工後の仕上がりを確認したうえで、住宅に合ったシロアリ駆除方法を選ぶことが大切です。