シロアリ被害が見つかると、「早く駆除しないと家が傷むのでは」と不安になりやすいものです。
その不安につけ込み、必要以上に高額な工事を勧めたり、その場で契約を迫ったりする業者には注意が必要です。
シロアリ駆除そのものが高額になるケースもあるため、見積もりが高いだけで悪徳業者とは判断できません。
大切なのは、料金だけではなく、調査内容、見積もり、施工範囲、保証、契約の進め方まで確認することです。
この記事では、シロアリ駆除の悪徳業者やぼったくりを見分けるポイント、怪しい営業トーク、契約前に確認したいことを解説します。
シロアリ駆除の悪徳業者でよくある特徴
注意したい業者には、いくつか共通する傾向があります。
- 突然訪問して無料点検を勧める
- 不安を強くあおる
- 今日中の契約を迫る
- 見積もりの内訳がわからない
- シロアリ駆除以外の工事を大量に勧める
- 施工範囲や方法の説明が曖昧
- 保証内容を説明しない
- 会社情報が確認しにくい
1つ当てはまっただけで悪徳業者と断定することはできません。
ただし、複数の項目に当てはまる場合は、契約を急がず慎重に確認した方がよいでしょう。
突然訪問して「無料で床下を点検します」と言う
特に注意したいのが、依頼していないのに突然訪問してくる業者です。
たとえば、
- 近所でシロアリが出ています
- 無料で床下を点検します
- 今なら無料診断できます
- この地域を順番に点検しています
などと言って家に入ろうとするケースがあります。
無料点検そのものが悪いわけではありません。
しかし、自分から申し込んだ無料点検と、突然訪問してくる無料点検は分けて考えることが大切です。
頼んでいない業者であれば、その場で点検を受ける必要はありません。
必要がなければ、
「点検は必要ありません」
とはっきり断って構いません。
「今すぐ工事しないと家が危ない」と不安をあおる
床下を点検したあとに、
- このままだと床が抜けます
- 家が倒れる可能性があります
- 今すぐ工事しないと手遅れになります
- シロアリが家全体に広がっています
などと強く不安をあおる業者には注意しましょう。
シロアリ被害を放置すべきではありませんが、被害があるからといって、その場で即決しなければならないとは限りません。
まず、
- どこに被害があるのか
- どの程度の被害なのか
- 写真や動画はあるか
- どこまで施工が必要なのか
を確認しましょう。
説明よりも恐怖をあおることを優先する業者には注意が必要です。
「今日契約すれば安くする」と即決を迫る
次のような営業トークにも注意しましょう。
- 今日契約すれば半額になります
- 今だけ特別価格です
- この場で決めれば値引きします
- 明日になるとこの金額ではできません
本当に期間限定のキャンペーンである場合もありますが、大きな値引きを条件に即決を迫る場合は慎重に判断した方がよいでしょう。
シロアリ駆除は、施工内容によって十万円単位になることもあります。
見積もりを一度持ち帰り、内容を確認してから契約しても遅くありません。
見積もりが「工事一式」だけになっている
見積書に、
「シロアリ駆除工事一式 300,000円」
としか書かれていない場合は、内容を確認しましょう。
最低限、
- 施工面積
- ㎡単価または坪単価
- 施工範囲
- 施工方法
- 追加作業
- 保証内容
などを確認しておくと比較しやすくなります。
一式表記だから悪徳業者というわけではありませんが、質問しても説明してくれない場合は注意が必要です。
施工面積が不自然に大きくないか確認する
シロアリ駆除料金は、施工面積によって決まることがあります。
そのため、実際より広い施工面積で見積もられていないか確認しましょう。
たとえば、延床30坪の2階建て住宅でも、一般的なヤマトシロアリの施工では1階床面積を基準にすることがあります。
見積書に30坪と書かれていた場合は、
「この30坪は延床面積ですか?実際の施工面積ですか?」
と確認してみましょう。
面積の根拠を説明できない場合は注意が必要です。
不要な床下工事を大量に勧められたら確認する
シロアリ点検のあとに、駆除とは別の工事を勧められることがあります。
たとえば、
- 床下換気扇
- 調湿材
- 防カビ工事
- 防腐工事
- 耐震補強
- 床下補強
などです。
これらが本当に必要な住宅もあります。
ただし、シロアリ駆除を依頼しただけなのに、次々と高額な追加工事を勧められた場合は、一度立ち止まって確認しましょう。
見積もりは、
- シロアリ駆除
- 追加工事
を分けてもらうと判断しやすくなります。
「シロアリ駆除だけならいくらですか?」と聞いてみましょう。
床下写真を見せられたら場所を確認する
シロアリ業者の点検では、床下の写真を撮影して説明することがあります。
写真があると被害状況を確認しやすい一方で、
「これはどこの写真ですか?」
と確認することも大切です。
できれば、
- 住宅のどの場所か
- 何がシロアリ被害なのか
- 蟻道はどこにあるのか
- どの木材が傷んでいるのか
を具体的に説明してもらいましょう。
写真を見せるだけで、場所や被害内容を説明できない場合は慎重に判断した方がよいでしょう。
「シロアリが数万匹いる」と言われたらどうする?
「シロアリを1匹見つけたら数万匹いる」といった説明をされることがあります。
シロアリは集団で生活する昆虫なので、家の中で1匹見つけた場合でも、見えている1匹だけとは限りません。
ただし、1匹見つけただけで巣の個体数を正確に判断することはできません。
具体的な根拠を示さず、個体数だけで強く不安をあおる説明には注意しましょう。
見積もり金額が高いだけではぼったくりとは限らない
シロアリ駆除では、住宅によって施工費用が大きく異なります。
料金が高くなる理由として、
- 施工面積が広い
- 被害範囲が広い
- 特殊な施工が必要
- 穿孔処理が必要
- イエシロアリで施工範囲が広い
- 追加工事が含まれている
などがあります。
そのため、
「30万円だからぼったくり」
のように、金額だけでは判断できません。
まず、施工面積と工事内容を確認しましょう。
シロアリ駆除費用については、こちらの記事で具体的な料金例を紹介しています。
シロアリ駆除費用はいくら?30坪・50㎡・100㎡の料金例と見積もりの見方
逆に安すぎる業者にも注意
高額な業者だけでなく、極端に安い業者にも注意が必要です。
安い理由として、
- 施工範囲が限定されている
- 保証が付いていない
- 追加料金が別になっている
- 最低料金だけを広告に表示している
などの可能性があります。
他社と比較するときは、合計金額だけではなく、同じ施工面積・施工内容・保証条件で比較することが大切です。
保証の説明が曖昧な業者には注意
「5年保証」と書かれていても、何を保証するのかは会社によって異なります。
契約前に、
- 再発したら無料で再施工してもらえるか
- 保証対象となる場所
- 対象となるシロアリ
- 建物修繕まで保証されるか
- 保証対象外になる条件
を確認しましょう。
保証年数だけを強調し、具体的な保証内容を説明しない業者には注意した方がよいでしょう。
シロアリ保証については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
シロアリ駆除の保証は何年?5年保証の内容・再発時の対応・注意点
会社名や所在地が確認できない業者には注意
契約前に会社情報も確認しましょう。
最低限、
- 会社名
- 所在地
- 電話番号
- 代表者名
- 公式サイト
などが確認できるか見ておきます。
会社名を検索しても情報がほとんど出ない、所在地が確認できない、連絡先が携帯電話だけといった場合は、慎重に判断した方がよいでしょう。
シロアリ業者の資格や団体加盟も確認材料になる
シロアリ防除には、公益社団法人日本しろあり対策協会の「しろあり防除施工士」などの資格があります。
資格があるから絶対に安心というわけではありませんが、業者選びの確認材料のひとつになります。
また、業界団体への加盟状況や施工実績なども確認してみましょう。
悪徳業者を避けるために見積もりで確認すること
見積もりをもらったら、次の項目を確認しましょう。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 施工面積 | 実際に何㎡・何坪を施工するか |
| 単価 | ㎡単価・坪単価がわかるか |
| 施工範囲 | 床下全体か一部だけか |
| 施工方法 | 薬剤散布・穿孔処理など |
| 追加料金 | あとから料金が増える条件 |
| 追加工事 | シロアリ駆除以外が含まれていないか |
| 保証 | 再発時の対応・保証対象 |
見積もりについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
シロアリ駆除の見積もりで見るべき項目|追加料金・保証・施工範囲を確認
相見積もりを取ると悪徳業者を見分けやすくなる
見積もり内容に疑問がある場合は、別の業者にも相談してみましょう。
複数社を比較すると、
- 施工面積が極端に違わないか
- 料金が大きく違わないか
- 不要な追加工事が入っていないか
- 保証内容が妥当か
を確認しやすくなります。
ただし、必ず何社も見積もりを取らなければならないわけではありません。
1社でも、説明や見積もり内容に納得できれば依頼できます。
北海道・東北・関東・中部地方ならキャッツ
北海道・東北・関東・中部地方で、シロアリ防除会社へ直接相談したい場合はキャッツがあります。
キャッツでは、原則として床下調査を行い、住宅の状態に合わせて見積もりを提示しています。
調査から見積もりまでは無料です。
見積もり内容を確認してから施工するか判断できます。
自宅周辺で対応できる業者を探すならシロアリ110番
近くのシロアリ駆除業者がわからない場合は、シロアリ110番を利用して対応可能な業者を探す方法があります。
紹介された業者から見積もりを受け取ったら、
- 施工会社
- 施工面積
- 施工内容
- 追加料金
- 保証
を確認してから契約しましょう。
悪徳業者かもと思ったらその場で契約しない
少しでも不安を感じたら、その場で契約する必要はありません。
たとえば、
- 家族と相談します
- 見積もりを確認してから決めます
- ほかの業者にも相談します
- 今日は契約しません
と伝えればよいでしょう。
契約する意思がない場合は、曖昧にせず、「今回は依頼しません」とはっきり伝える方法もあります。
訪問販売で契約してしまった場合は相談する
突然訪問してきた業者と契約してしまった場合、契約形態によってはクーリング・オフの対象になることがあります。
契約後に不安を感じた場合は、契約書類を確認し、消費生活センターなどへ相談しましょう。
消費者ホットラインは188です。
シロアリ駆除の悪徳業者についてよくある質問
30万円の見積もりはぼったくり?
30万円という金額だけでは判断できません。
施工面積や被害状況、追加工事などによって30万円を超えることもあります。
まず、
- 何㎡施工するのか
- シロアリ駆除だけでいくらなのか
- 追加工事が入っていないか
を確認しましょう。
無料点検を頼んだら契約しないといけない?
見積もり内容に納得できなければ、施工を依頼する必要はありません。
点検前に「今日は点検と見積もりだけでお願いします」と伝えておく方法もあります。
「今日だけ半額」は怪しい?
キャンペーンの場合もあるため、それだけで悪徳業者とは断定できません。
ただし、大幅な値引きを使って即決を迫る場合は慎重に判断しましょう。
床下の写真を見せられたら信用していい?
写真は重要な確認材料ですが、どこの場所を撮影したのか説明してもらいましょう。
被害内容や施工が必要な理由まで確認することが大切です。
まとめ|悪徳業者を避けるには「急いで契約しない」ことが大切
シロアリ駆除の悪徳業者やぼったくりを避けるためには、料金だけではなく、契約までの流れや見積もり内容を確認することが重要です。
特に注意したいのは、
- 突然訪問して無料点検を勧める
- 不安を強くあおる
- 今日中の契約を迫る
- 見積もりの内容を説明しない
- 追加工事を次々と勧める
- 保証内容が曖昧
といったケースです。
シロアリ被害が見つかっても、その場で契約を決める必要はありません。
まず、施工面積、施工方法、追加料金、保証内容を確認しましょう。
金額や説明に疑問がある場合は、別の業者にも相談すると比較しやすくなります。
「今すぐ契約しないと危険」という言葉だけで判断せず、見積もりの中身に納得してから依頼することが、悪徳業者やぼったくりを避けるポイントです。