家の中で羽アリを見つけると、
「シロアリなの?」
「すぐ駆除した方がいい?」
「家の中に巣がある?」
と不安になる人も多いのではないでしょうか。
羽アリには、シロアリの羽アリと黒アリの羽アリがいます。
すべての羽アリがシロアリというわけではありませんが、家の中から大量に出てきた場合や、毎年同じ時期に発生する場合は注意が必要です。
日本しろあり対策協会も、羽アリの発生はシロアリを発見する重要な手がかりになるとしています。
この記事では、羽アリが家に出たときに最初にすること、シロアリとの見分け方、やってはいけないこと、業者に相談した方がよいケースを解説します。
羽アリが家に出たら最初にすること
羽アリを見つけたら、すぐに全部処分する前に、まず発生場所を確認しましょう。
できれば、
- 羽アリそのもの
- 出てきた場所
- 落ちている羽
- 周辺の柱や床
を写真に撮っておきます。
また、
- いつ出たか
- 昼か夜か
- 何匹くらいいたか
- どこから出てきたか
もメモしておくと、あとで種類を判断するときの手がかりになります。
羽アリは全部シロアリではない
家の中で羽アリを見つけても、すべてがシロアリとは限りません。
一般的な黒アリにも羽アリがいます。
ただし、シロアリと黒アリでは体の形に違いがあります。
シロアリの羽アリと黒アリの見分け方
日本しろあり対策協会では、シロアリとアリを触角・羽・腰で見分けられるとしています。
| 見分ける場所 | シロアリの羽アリ | 黒アリの羽アリ |
|---|---|---|
| 触角 | 数珠状で比較的まっすぐ | 「く」の字に曲がっている |
| 羽 | 4枚がほぼ同じ大きさ | 前の羽が後ろの羽より大きい |
| 胴体 | くびれが目立たず寸胴 | 腰が細くくびれている |
羽アリを捕まえられる場合は、捨てずに袋などへ入れて保管しておくと、専門業者が確認しやすくなります。
羽アリが出る時期でも種類を判断できる
羽アリが発生した時期や時間帯も判断材料になります。
日本しろあり対策協会によると、主なシロアリの群飛時期は次のとおりです。
| 種類 | 羽アリが出やすい時期 | 時間帯 |
|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 4~5月頃 | 昼間 |
| イエシロアリ | 6~7月頃 | 夜 |
| アメリカカンザイシロアリ | 6~9月頃 | 昼間 |
地域によって時期は多少異なり、ヤマトシロアリは北海道・東北では6月頃に飛ぶこともあります。
時期だけでシロアリと断定することはできませんが、見分ける手がかりになります。
家の中から羽アリが大量に出たら注意
窓を開けていたときに数匹入ってきただけなら、屋外から飛来した可能性もあります。
一方で、
- 床の隙間から大量に出てきた
- 柱や壁の隙間から出てきた
- 浴室や玄関から大量に出た
- 毎年同じ場所から出る
といった場合は注意が必要です。
日本しろあり対策協会も、住まいやその近辺でシロアリの羽アリが群飛することは、シロアリ発見の重要な手がかりになるとしています。
室内から大量に出ている場合は、建物内部や床下にシロアリが生息している可能性を考えて調査した方がよいでしょう。
毎年同じ時期に羽アリが出る場合は調査を検討
毎年4月や5月など、同じ時期に家の中から羽アリが出る場合は放置しない方がよいでしょう。
日本しろあり対策協会も、毎年5月頃に羽アリが出るという相談について、シロアリの可能性が高いため専門業者に確認してもらうよう案内しています。
羽アリを見つけても殺虫剤は慎重に
羽アリが大量に出ると、すぐに殺虫スプレーを使いたくなるかもしれません。
しかし、専門業者へ調査を依頼する予定がある場合は、むやみに殺虫剤を広範囲へ使用しない方がよい場合があります。
日本しろあり対策協会も、羽アリが発生して業者を呼んだ場合、虫が逃げてしまうため、できればそのままにしておいた方がよいと案内しています。
薬剤を使うと、シロアリが別の場所へ移動してしまい、あとから発生場所を確認しにくくなる可能性があります。
気持ち悪くてそのままにできない場合は?
羽アリが大量に出て、そのままにしておくのが難しい場合は、
- 掃除機で吸う
- 袋や容器に入れる
- 粘着テープなどで捕まえる
などの方法があります。
掃除機で吸った場合は、できるだけ早くゴミを処分しましょう。
また、数匹は袋などに入れて残しておくと、業者がシロアリかどうか確認しやすくなります。
殺虫剤を使ってしまった場合は?
すでに殺虫剤を使ってしまっても、業者へ相談することはできます。
その場合は、
- 使った薬剤の商品名
- 薬剤を使った場所
- 使った日時
を伝えておきましょう。
また、羽アリが最初に出てきた場所も伝えてください。
羽が大量に落ちている場合もシロアリのサイン?
羽アリは飛び立ったあとに羽を落とすことがあります。
そのため、
- 窓際
- 玄関
- 浴室
- 床
- 柱の周辺
などに同じような羽が大量に落ちている場合は、羽アリが発生した可能性があります。
羽だけが残っていて虫が見つからない場合でも、写真を撮り、発生場所を確認しておきましょう。
羽アリが1匹だけなら大丈夫?
羽アリを1匹見つけただけで、家にシロアリ被害があると断定することはできません。
外から偶然入ってきた可能性もあります。
ただし、
- 室内で何度も見つける
- 同じ場所から出てくる
- 羽が大量に落ちている
- 蟻道がある
- 床や柱に異変がある
といった場合は、1匹だけの問題ではない可能性があります。
羽アリ以外のシロアリ被害サインも確認する
羽アリを見つけたら、建物周辺にほかのシロアリ被害のサインがないか確認してみましょう。
基礎に蟻道がある
シロアリは地中から建物へ侵入する際、基礎や束石などに土でできた蟻道を作ることがあります。
土の筋のようなものを見つけた場合は、すぐ壊さず写真を撮っておきましょう。
床がふわふわする
床下の木材がシロアリ被害を受けると、歩いたときに沈む、ふわふわするなどの違和感が出ることがあります。
木材を叩くと空洞音がする
木材内部が食害されていると、表面は残っていても内部が空洞になっていることがあります。
木材に食害跡がある
柱や床下の木材に不自然な傷みや食害跡がある場合も注意しましょう。
黒アリの羽アリならシロアリ駆除は必要ない?
捕まえた羽アリが明らかに黒アリの羽アリであれば、シロアリ駆除をする必要はありません。
ただし、大量に室内から発生している場合は、黒アリが建物内に巣を作っている可能性もあります。
種類が自分ではわからない場合は、写真や実物を専門業者に見てもらう方法があります。
羽アリが出たら業者を呼んだ方がいいケース
次のような場合は、シロアリ業者への相談を検討した方がよいでしょう。
- 家の中から羽アリが大量に出た
- 床や柱の隙間から出てきた
- 毎年同じ時期に出る
- シロアリの羽アリに見える
- 蟻道がある
- 床が沈む・ふわふわする
- 木材に食害がある
- シロアリか黒アリか判断できない
特に、室内から大量に発生している場合は、目の前の羽アリだけを処理して終わりにしない方がよいでしょう。
北海道・東北・関東・中部地方ならキャッツ
北海道・東北・関東・中部地方で、シロアリ防除会社へ直接相談したい場合はキャッツがあります。
キャッツでは原則として床下調査を行い、住宅の状態に合わせて見積もりを提示しています。
調査から見積もりまでは無料です。
「羽アリが出たけれど、シロアリかわからない」「建物に被害があるか確認したい」という場合は、住宅の状態を調べてもらう方法があります。
自宅周辺で対応できる業者を探すならシロアリ110番
どのシロアリ業者へ相談すればよいかわからない場合は、シロアリ110番を利用して対応可能な業者を探す方法があります。
実際に施工する会社が決まったら、
- 調査内容
- 施工範囲
- 見積もり金額
- 保証
を確認しましょう。
羽アリが出たときにやってはいけないこと
発生場所を確認する前に全部処分する
羽アリがどこから出てきたのかは、シロアリ被害を調べる重要な手がかりです。
まず写真を撮り、発生場所を記録しましょう。
蟻道や被害場所を壊す
蟻道などをすぐに壊すと、業者が調査するときに状況を判断しにくくなることがあります。
殺虫剤を大量に散布する
薬剤によって虫が逃げ、発生場所を確認しにくくなる可能性があります。
業者に調査を頼む予定がある場合は慎重に使用しましょう。
羽アリがいなくなったから放置する
羽アリの発生は短時間で終わることがあります。
見えなくなったからといって、床下や木材内部のシロアリまでいなくなったとは限りません。
羽アリが家に出たら費用はいくらかかる?
羽アリが出ただけでは、シロアリ駆除が必要かどうかや費用は判断できません。
実際の料金は、
- 施工面積
- 被害範囲
- シロアリの種類
- 施工方法
などによって変わります。
シロアリ駆除費用の目安については、こちらの記事で詳しく解説しています。
シロアリ駆除費用はいくら?30坪・50㎡・100㎡の料金例と見積もりの見方
羽アリについてよくある質問
羽アリはどこから入ってくる?
屋外から窓や隙間を通って入ってくる場合があります。
一方、床、壁、柱など建物内部から出てくる場合もあります。
どこから出てきたかを確認することが重要です。
羽アリは何日くらい出る?
群飛は短時間で終わる場合があります。
そのため、次の日に羽アリがいなくなっていても、シロアリ被害がないとは限りません。
羽アリが窓に集まるのはなぜ?
種類によっては光に集まる性質があります。
特にイエシロアリの羽アリは6~7月頃の夜に群飛し、電灯へ飛来することがあります。
羽だけ大量にある場合も相談した方がいい?
室内に同じ形の羽が大量に落ちている場合は、羽アリが発生した可能性があります。
羽を写真に撮り、発生場所とあわせて確認しましょう。
まとめ|羽アリが家に出たら種類と発生場所を確認する
羽アリが家に出たからといって、すべてシロアリとは限りません。
まず、
- 羽アリの写真を撮る
- 出てきた場所を確認する
- 数匹を保管する
- 触角・羽・胴体を確認する
- 蟻道や床の異変がないか確認する
という順番で確認しましょう。
シロアリの羽アリは、4枚の羽がほぼ同じ大きさで、胴体にくびれがなく、触角が数珠状なのが特徴です。
また、室内から大量に出た場合や、毎年同じ時期に発生する場合は、建物内部にシロアリが生息している可能性があります。
専門業者へ調査を依頼する予定がある場合は、むやみに殺虫剤を使わず、発生場所を残しておくと状況を確認しやすくなります。
羽アリがいなくなっただけで安心せず、シロアリの可能性がある場合は建物の状態まで確認することが大切です。