シロアリ被害があると、「いったいどこから家の中に入ったの?」と気になる人は多いでしょう。
シロアリは、地中から基礎周辺を通って侵入したり、配管まわりや玄関などのわずかなすき間から建物内部へ入り込んだりすることがあります。
また、羽アリが飛んできて建物へ侵入するケースもあります。
この記事では、シロアリの主な侵入経路、家の中で見つかりやすい場所、侵入サインの確認方法、予防するためのポイントを解説します。
シロアリはどこから家に入る?
日本の住宅で問題になりやすいヤマトシロアリやイエシロアリは、地中から住宅へ侵入することがあります。
シロアリは乾燥や光を避けながら移動するため、地面から建物へ直接むき出しの状態で上がってくるとは限りません。
土や分泌物などで作った蟻道と呼ばれるトンネルを作りながら侵入することがあります。
代表的な侵入経路は次のような場所です。
- 基礎の表面やすき間
- 基礎のひび割れ
- 配管が基礎を貫通している部分
- 玄関土間周辺
- 浴室・洗面所周辺
- 建物と接触している木材
- 増築部分や建物の継ぎ目
侵入経路1|基礎の表面
シロアリの侵入経路として確認しやすいのが、住宅の基礎です。
地中から出てきたシロアリが、基礎表面に蟻道を作って上へ移動することがあります。
基礎を確認するときは、
- 土でできた細い筋
- 基礎から木部へ伸びる土のようなもの
- 以前なかった茶色い盛り上がり
がないか見てみましょう。
蟻道らしいものを見つけた場合は、すぐ壊さず写真を撮っておくと業者の調査時に役立ちます。
侵入経路2|基礎のひび割れやすき間
基礎にひび割れがある場合、そのすき間を利用してシロアリが建物内部へ侵入することがあります。
シロアリは非常に小さなすき間を通ることができるため、外から見て大きな穴がなくても侵入する可能性があります。
ただし、基礎にひび割れがあるからといって、必ずシロアリがいるわけではありません。
蟻道や木材の食害など、ほかのサインも合わせて確認しましょう。
侵入経路3|配管まわり
給排水管などが基礎や床を通る部分には、わずかなすき間ができることがあります。
こうした配管まわりがシロアリの侵入経路になる場合があります。
特に、
- キッチン
- 洗面所
- 浴室
- トイレ
周辺は、水漏れが発生することもあるため注意したい場所です。
侵入経路4|玄関
玄関はシロアリ被害が見つかることがある場所です。
玄関土間の下は床下から確認しにくい構造になっていることがあります。
また、玄関框などに木材が使われている場合は、シロアリ被害を受けることがあります。
玄関周辺で、
- 羽アリが出る
- 木材が柔らかい
- 木材表面が不自然に浮いている
- 隙間に土のようなものがある
場合は、一度確認した方がよいでしょう。
侵入経路5|浴室・洗面所
浴室や洗面所は、水を使うことが多い場所です。
配管からの水漏れや、古い浴室で木材が湿った状態になっている場合は、シロアリ被害につながることがあります。
特に昔ながらのタイル張り浴室では、床下から確認しにくい部分もあります。
浴室周辺から羽アリが出た場合や、入口付近の木材に傷みがある場合は注意しましょう。
侵入経路6|家と接触している木材
庭に置いた木材やウッドデッキ、廃材などが住宅と接触していると、シロアリが移動する経路になる可能性があります。
特に、
- 地面に直接置いた木材
- 古いウッドデッキ
- 建物に立てかけた板
- 木製の棚や資材
は長期間放置しない方がよいでしょう。
侵入経路7|増築部分や建物の継ぎ目
増築した住宅では、古い建物と新しい部分の接続箇所にすき間ができていることがあります。
また、増築時に防蟻処理の範囲が変わっていることもあります。
増築や大規模リフォームをした住宅でシロアリ被害が見つかった場合は、施工履歴も確認しておくとよいでしょう。
羽アリが飛んできて家に入ることもある?
あります。
シロアリの羽アリは巣から飛び出し、新しい場所で繁殖を始めることがあります。
そのため、窓や換気口などから羽アリが室内へ入る可能性があります。
ただし、窓際に羽アリが1匹いたからといって、すぐ住宅内部に巣があるとは限りません。
一方で、壁や床、柱など建物内部から大量に羽アリが出てきた場合は、住宅内部でシロアリが活動している可能性があります。
家の中でシロアリを見つけやすい場所
シロアリ被害は家のどこにでも起こる可能性がありますが、比較的確認されやすい場所があります。
| 場所 | 確認したいサイン |
|---|---|
| 玄関 | 羽アリ・木材の傷み・蟻道 |
| 浴室 | 羽アリ・入口木材の傷み |
| 洗面所 | 水漏れ・床の違和感 |
| キッチン | 配管周辺・床の沈み |
| 和室 | 畳周辺・柱・敷居の傷み |
| 床下 | 蟻道・食害・シロアリ |
玄関でシロアリが見つかりやすい理由
玄関は土間と木材が近く、床下から確認しにくい部分もあります。
玄関框やその周辺の木材が被害を受けると、表面だけではわかりにくいことがあります。
玄関で羽アリが何度も出る場合や、木材を押したときに柔らかい場合は確認してもらいましょう。
浴室でシロアリが見つかることがある理由
特に古い浴室では、水分が木材へ回りやすいことがあります。
タイルのひび割れや配管からの漏水があると、周囲の木材が傷む原因にもなります。
浴室入口の柱や敷居なども確認してみましょう。
床下だけ見ればシロアリ被害はわかる?
床下は重要な確認場所ですが、床下だけですべての被害がわかるとは限りません。
玄関や浴室、壁内部など、床下から直接確認しにくい場所に被害があることもあります。
そのため、調査では、
- 床下
- 基礎周辺
- 玄関
- 水まわり
- 羽アリの発生場所
などを総合的に確認します。
シロアリは2階まで上がる?
被害状況によっては、1階部分だけでなく上部の木材へ被害が広がることがあります。
特に水漏れや雨漏りによって湿った木材がある場合などは、床下だけに限定して考えない方がよいでしょう。
2階周辺で羽アリや木材の異常を見つけた場合も、シロアリかどうか確認することが重要です。
外から飛んできた羽アリと家の中から出た羽アリの違い
窓や照明の近くに少数の羽アリがいる場合は、屋外から飛んできた可能性があります。
一方で、
- 床の隙間
- 壁
- 柱
- 玄関框
- 浴室周辺
など、建物内部から次々に出ている場合は注意が必要です。
どこから出てきたのか写真や動画を残しておきましょう。
シロアリの侵入経路を自分で確認する方法
自宅で確認する場合は、まず外から家の周囲を見て回ると安全です。
確認するポイントは、
- 基礎に蟻道がないか
- 基礎に大きなひび割れがないか
- 配管周辺に異常がないか
- 木材が地面へ直接置かれていないか
- 玄関周辺に羽が落ちていないか
などです。
無理に床下へ入る必要はありません。
蟻道を見つけたら壊していい?
業者へ調査を依頼する予定がある場合は、蟻道をすぐに全部壊さない方がよいでしょう。
蟻道は、シロアリが現在活動しているかを確認する手がかりになることがあります。
まず写真を撮り、場所を記録しておきましょう。
侵入経路がわからなくても駆除できる?
自分で侵入経路を特定できなくても問題ありません。
専門業者では、住宅の状態を確認し、
- 蟻道
- 食害
- シロアリの活動箇所
- 住宅構造
などから施工範囲を判断します。
「どこから入ったかわからない」という場合でも、調査を依頼できます。
侵入経路をふさぐだけで駆除できる?
シロアリの通り道と思われる場所をふさいだだけでは、住宅内部のシロアリを駆除できるとは限りません。
別の経路へ移動する可能性もあります。
すでにシロアリがいる場合は、侵入経路をふさぐだけでなく、現在の被害範囲を確認して適切な駆除を行う必要があります。
シロアリの侵入を防ぐためにできること
完全に侵入を防げるとは限りませんが、日頃から住宅周辺を管理すると異変を見つけやすくなります。
- 家の周りに木材を放置しない
- 基礎周辺を荷物で隠さない
- 雨漏りや水漏れを放置しない
- 床下換気口をふさがない
- 前回の防蟻施工時期を確認する
- 定期的に基礎周辺を見る
基礎断熱の家でもシロアリは入る?
住宅の構造によってシロアリの侵入経路や確認方法は異なります。
基礎断熱を採用している住宅では、断熱材などによって基礎表面の一部が見えにくい場合もあります。
そのため、一般的な床下住宅とは異なる点検方法が必要になることがあります。
住宅の構造を業者へ伝えて調査してもらいましょう。
コンクリート住宅ならシロアリは入らない?
コンクリートがあるからといって、シロアリ被害が絶対に起きないわけではありません。
シロアリはコンクリートそのものを主な餌として食べるわけではありませんが、すき間や配管周辺などを通って建物内部の木材へ到達する可能性があります。
基礎がコンクリートだから安心と決めつけず、木材部分や侵入経路を確認することが重要です。
北海道・東北・関東・中部地方ならキャッツ
北海道・東北・関東・中部地方で、「シロアリがどこから入ったかわからない」「蟻道らしいものを見つけた」という場合は、キャッツへ調査を依頼する方法があります。
キャッツでは住宅の状態を確認し、シロアリの有無や被害箇所、必要な施工内容を調査したうえで見積もりを提示しています。
調査から見積もりまでは無料です。
気になる場所がある場合は、写真を撮っておき、調査時に確認してもらうとよいでしょう。
自宅周辺で対応できる業者を探すならシロアリ110番
自宅周辺でシロアリ調査に対応できる業者を探したい場合は、シロアリ110番を利用する方法があります。
どこから侵入しているかわからない場合でも、対応する業者へ住宅を調査してもらう方法があります。
紹介された業者へ相談する際は、
- 発見場所
- 羽アリが出た場所
- 蟻道らしいものがある場所
- 過去のシロアリ施工歴
を伝えておくとよいでしょう。
シロアリの侵入経路についてよくある質問
シロアリは玄関から入る?
玄関周辺から侵入することはあります。
特に玄関土間は床下から確認しにくい場合があるため、羽アリや木材の異変があれば確認しましょう。
窓からシロアリが入ることはある?
羽アリが窓などから室内へ飛び込むことはあります。
ただし、少数が飛来しただけで住宅内部に被害があるとは限りません。
基礎にひび割れがあるとシロアリが入る?
ひび割れやすき間が侵入経路になる可能性はあります。
ただし、ひび割れだけでシロアリ被害があるとは断定できません。
配管からシロアリが入る?
配管そのものの中を通るというより、配管が床や基礎を貫通する周辺のすき間が侵入経路になることがあります。
シロアリはコンクリートを食べて入る?
シロアリがコンクリートを主な餌として食べ進むわけではありません。
ひび割れや接合部、配管まわりなどのすき間を利用して侵入する可能性があります。
侵入経路を見つけたら自分でふさいでいい?
すでにシロアリがいる場合は、先に被害状況を確認した方がよいでしょう。
通り道だけふさいでもシロアリが別の場所へ移動する可能性があります。
まとめ|シロアリは基礎・配管・玄関などから侵入することがある
シロアリは、地中から建物へ侵入することがあり、代表的な経路として、
- 基礎表面
- 基礎のひび割れ
- 配管周辺
- 玄関
- 浴室・洗面所
- 建物に接触した木材
などがあります。
また、羽アリが飛来して建物へ入る場合もあります。
自分で侵入経路を完全に特定するのは難しいため、シロアリや蟻道、室内から大量の羽アリなどを見つけた場合は、住宅全体の状態を確認することが重要です。
侵入口だけをふさぐのではなく、「現在どこにシロアリがいるのか」「どこまで被害があるのか」を確認したうえで対処しましょう。